会計を社会的課題の解決に役立てる

本研究室では、『会計を社会的課題の解決に役立てる』ということをテーマに掲げ、活動しています。なぜ会計学について研究(勉強)する必要があるのでしょうか?

“会計とはビジネス言語”といわれています。例えば、新聞、ニュースサイトなどで、有名企業(トヨタ、アップル)の売り上げや利益に関する記事を見かけることがあります。そうした数値は会計のルール(会計基準)に基づいて算出されています。もし会計のルールがなかったら、企業同士を比較できなくなり、どの企業がどれだけの売上、利益を稼いでいるのかわからなくなります。会計は社会的なインフラである、といわれるのはこのためです。会社内部においても会計は重要です。経営者はよい意思決定を行うために各部門の利益や売上の数値を正確に把握しておく必要があります。またその利益や売上の数値を利用して報酬システムを設けることで、各従業員に売上、利益拡大の動機づけを与えることが出来るでしょう。

教育上、私が重視しているのは以下の点です。

本研究室は、マーケティング、経営でも政策系のゼミでもないありません。では上野研究室が出来る強みは何なのでしょうか?それは会計力の育成にあります。

『会計力とは何か?』(私なりの定義)

企業の財務諸表から企業の状況を判断し、的確な判断を出来る能力です。もしくは会計的な思考(仕訳、B/S,P/Lの連結)から何が問題であるかを、あぶりだすことが出来る能力です。会計数値を通じて会社の財政状態、経営成績を俯瞰することが出来る能力ともいえます。では、会計力はどうやって培うことが出来るののでしょうか。以下のスキルが必要になります。そのためのトレーニングを行っていくのが教育上の方針です。

  • 基本的な仕訳、B/S、P/Lの連関を理解している。
  • 会計の概念(抽象概念としての理解)を修得した上で、個々の会計基準について詳しくなっているか。

掛け合わせで強くなる会計力:

会計だけでは単なる会計に詳しいオタク、数値屋になってしまいます。会計力が活かされるのは掛け合わせです。たとえば、税務について詳しくなると、会計だけでなくタックスマネジメントも含んだ企業の将来計画に携われるようになる(ただし、このレベルまで行くには大学院での学習と実務経験が必須です)。会計監査業務に携わることができれば、企業全体の機密情報に触れる機会が多くなる。つまり、企業全体を俯瞰する能力が身につく(ひとつのセクションでは見えないことが分かってくる)。会社の経営者と対等にやり取りすることで、専門職としてのコンサルティング能力、コミュニケーション能力も活かすことが出来ます。

税務×会計、経営学×会計、経済学×会計、マーケティング×会計、統計学×会計

保険論×会計などなど。

もう一つ専門があることで、会計を活かすことが出来ます。

私の教育方針ではこの掛け合わせを重視します。